KKHTCNNシンポジウム@香港で発表しました
2025年12月3日~5日に香港科技大学で開催されたThe 36th KKHTCNN Symposium on Civil Engineeringにて,学生6名が研究発表を行いました.初めての国際会議という状況の中,反省点もありながらも無事に(?)発表・質疑応答を終えることができました.
Six students presented their research in the 36th KKHTCNN Symposium on Civil Engineering held at the Hong Kong University of Science and Technology from December 2 to 5, 2025. It was the first time for the students to attend an international conference. The presentation and Q&A session were successfully completed, although there were some points to reflect on.
河邊 宏紀
海外で英語での発表はとても緊張した.途中画面の接続が切れるトラブルなどもあったが,落ち着いて対応し,無事発表を終える事が出来た.発表では,単調に説明するのではなく,抑揚をつけることで重要な部分を明確に伝えることを意識した.しかし,図の説明を行う際に言葉だけでは分かりにくい説明になってしまった部分があった.ポインターを用いて視覚的にも分かりやすく伝えるべきだと反省した.また質疑応答では,質問の内容は聞き取れたが,解答する際の説明が少し拙くなってしまった.思ったことをすぐ話すのではなく,質問の意図を汲み取り,筋道を立てて解答するべきだと反省した.他国の人の発表を聞いて,一番印象に残ったことは質疑応答でのふるまいだ.自信をもって堂々と発言している人が多い印象だった.質疑応答は研究内容を深める議論であることから,自分の意見をはっきりと述べる姿勢が大事だということを改めて認識させられた.海外の発表者の姿勢を参考にし,今後のプレゼンに活かしたい.
香港の街を見て印象に残ったのは,高層ビルの多さだった.香港は地震がほとんどなく,また都市部の人口密度が高いため高層ビルが多く建てられており,日本の街並みとの違いを強く感じた.生活面では,スーパーでの買い物や飲食店での会計,公共交通機関での移動など全てキャッシュレス決済でき,非常に便利だった.日本よりもキャッシュレス化が浸透していると感じた.街並みや生活,文化など全てにおいて日本との違いを実感できた貴重な体験だった.
春名 健太郎
初めての国際学会は緊張したが総じてとても楽しく有意義な時間だった.自分の発表に関しては,質疑応答に自信がなかったのでその分発表はしっかり準備しようと望んだが,緊張もあって原稿頼りの発表になってしまったのは後悔が残る結果となった.ただ質疑応答では思ったより自分が言いたいことを英語で表現することができたので良かった.とはいえ周りの学生の方と比べると自分の英語はまだまだ拙いものではあったので,今後の英語学習のモチベーションにしたい.他者の発表に関しては,やはりどの学生の方も英語が流暢で,英語力の差を感じた.また抑揚をつけて話す,聞き手とアイコンタクトをとるなど,英語力以外の伝え方にも工夫を感じられたのでそこは自分も参考にしたいと思った.その他,香港という異国の地で感じたことは,会場となった香港科技大学には,飲食店やその他の施設が充実しており,そのエリアだけで生活が簡潔するような街の作りになっていた.また,専攻ごとにモニュメントが用意されているなどの遊び心がキャンパス内の随所に感じられ,弊学にはない魅力を感じた.人々の雰囲気からも多くの海外らしさを感じた.私が聴講したセッションの一つでは,座長・発表者ともに他大学の構成で,参加者の多くが私服というリラックスした雰囲気の中で進行されており,良い意味で堅苦しさのない点が印象的だった.加えて,テクニカルツアーや宴会でも,時間や進行に柔軟性を持たせた運営がなされており,日本とは異なるゆとりある学会文化を感じた.
また,香港の街並みを実際に体感し,高層建築物の多さにも強い印象を受けた,香港島のオフィス街のように発展した地域だけでなく,住宅街においても高層マンションが立ち並んでおり,日本との都市構造の違いを実感した.一方で,それらの建物は日本でいうタワーマンションとは異なる外観をしており,建設現場で竹が使用されている様子も含め,香港映画を思わせる独特の景観が印象に残った.今回の学会で得た経験は今後の発表,海外経験の大きなモチベーションになった.また機会があれば挑戦したい.
山口 宗一郎
初めての英語での発表であり,非常に緊張したこともあって,終始言葉に詰まり,思うように話すことができなかった.しかし,前回参加した土木学会関西支部での反省を踏まえ,スライドの内容を追加・修正したことで,発表を聞いている聴衆の反応が以前よりも伝わってくるように感じられた点は,成果であったと考えている.内容理解に対する反応やうなずきが見られ,発表内容自体は一定程度伝えられたのではないかと感じた.質疑応答に関しては,質問内容を聞き取り,回答の方向性を考えるところまでは比較的落ち着いて対応できたものの,それを適切な英文として即座に表現することができず,説明の順序が前後してしまうこともあったため,自身の英語力の未熟さを強く実感するとともに,内容を理解していても,それを正確かつ簡潔に英語で伝えることの難しさを痛感した.また,他大学の学生による発表を聴講し,英語力の高さと自信のある振る舞いが特に印象に残った.彼らは原稿に頼ることなく,その場で思い浮かんだ表現を用いて発表や質疑応答に対応しており,英語を自在に使いこなしているように感じられた.その姿は大きな刺激となるとともに,発表や質疑の場において,一見すると図太くも見える堂々とした態度は,今後見習うべき点であると感じた.
これまでアジア圏の他国を訪れた経験がなかったため,今回の香港訪問が初めてのアジアでの海外渡航となった.香港に到着したのは夜であり,最初に抱いた印象は「都会的な都市」であった.光り輝く高層ビル群が目に入り,その景観に圧倒されたが,滞在中に市内のさまざまな場所を訪れる中で,建物自体は高層である一方,近くで見ると老朽化が進んだ建物も多く,当初抱いていた「都会」という印象は次第に変化していった.一方で,日本の都市と比べると,香港では人々の生活そのものが前面に表れており,都市と生活の距離が非常に近いと感じた.例えば,ナイトマーケットでは夜遅くまで多くの人々が集い,食事や会話を楽しむ様子が日常の延長として見られ,街全体に強い活気が感じられた.また,現地では数回値切りを経験したが,こうしたやり取りも含めて,非常に楽しく貴重な体験であった.食事に関しても滞在中に味わったものはどれも非常においしく,日本とは異なるおいしい食文化に触れられたことは,今回の滞在の中でも特に印象に残る点である.
下城 颯暉
初の海外で初の英語での発表だったが、思ったより緊張しなかった。教室がゼミよりも狭かったため、あたたかい雰囲気の中で練習通りの発表ができた。質疑応答では思ってもいない質問が来てうまく答えられなかったため、質問をかみ砕き、自分のフィールドに落とし込んでから回答すべきであることを学んだ。模型の張力をパラメータとして考えたことがなかったので、「考えていないです」と否定するだけで終わってしまった。「張力の値を特に変更したりはしていないが、模型はまっすぐなため、張力が働いている状態を想定していることとなる。」発表を終えた後、こう回答すればよかったと、後悔の念が湧いた。英語力が足りなかったというよりも、頭の回転が遅かった印象を受けた。質問をそのまま受け取るのではなく、つまりこういうことだから…と連想し、何と関連性があるのかを判断して答える必要があると感じた。先生との対話で、張力が変わると振動数が変わるが、振動数は無次元風速に組み込んでいるので、その値が変わるだけだということを聞き、自分が研究で考えていることとどのように結びつけるかも重要であると感じた。他国の人の発表を聞いて、英語力の格の違いを痛感した。原稿を読むなんてことをする人は少なく、皆が母国語のように話したいことを喋っていた。時間の制約が緩いということもあったが、到底真似できない所業であった。他国と日本の英語教育の差を目の当たりにした経験となった。英語は今後の人生でも使う可能性が高いので、時間があれば鍛錬したい。
香港の街並みを見て最も強く感じたことは、日本に生まれてよかったということだ。香港の建物は、足場のほとんどが竹で組まれており、耐久性や耐震性、耐火性に不安を感じた。高層マンションが多いものの、壁面などから老朽化が感じられ、普段日本で目にしている風景が尊いものであったことを再認識した。大気の汚れは最も日本が恋しくなったポイントであった。遠くの風景が見えず、空が常にかすんで見えていたため、1週間弱とはいえど気が滅入ってしまった。ただ、町中のあらゆるところにゴミ箱が設置してあり、路上などはゴミがない状態に保ってあった。日本で開催される際には、ぜひ街の環境の綺麗さを感じてほしい。
原 紗理
今回、初めて国際学会に参加し、発表だけでなく香港という異文化に触れられることに大きなワクワクを感じていた。英語での発表は準備不足が否めず、原稿を十分に覚えきれなかったことは大きな反省点である。一方で、質疑応答では質問の英語も概ね聞き取れ、最初の質問にはしっかり答えることができた。ただ、二つ目の質問は意図をうまくつかめず、曖昧な回答になってしまった点は今後改善したい。他の学生の発表を聞く中で、多くの工夫や魅せ方のテクニックがあり、大変勉強になった。ぜひ盗めるところは吸収し、今後の自分自身の発表や八木研の後輩にも共有していきたいと感じた。
香港の街並みからも多くの発見があった。香港島と九龍島では雰囲気が大きく異なり、香港島はイギリス文化の名残を感じる店が多く、傾斜の多い地形も相まって雑然とした印象だった。一方、九龍島のフェリー乗り場周辺は高級感のある街並みで、クリスマスが近かったこともありとても華やかだった。特に夜市は印象的で、ガイドブック通り値切り交渉に挑戦したが、私は「ここでの売上が生活を支えているのに、値切って大丈夫だろうか」と考えてしまい、強く出られなかった。ただ、他の学生が思い切り楽しんでいる姿を見るのは楽しく、道が狭くてスリが怖い環境も含め、日本では味わえない刺激的な経験となった。食事も忘れがたい。北京ダック、海鮮、ワンタンヌードル、小籠包など、どれも本当に美味しく、食文化の豊かさを実感した。このように、発表での学びから異文化体験まで、濃密で刺激に満ちた一週間だった。今回得た気づきや反省を今後の研究活動にもしっかり活かしていきたい。
松本 龍輝
初の国際学会であり、慣れない英語での発表に加え、雪になじみのない国からの参加者も多いと思われたため、発表の準備に力を入れた。特に、着雪現象自体についての説明や、これまで理解を得るのが難しかったストークス数についての説明を厚くするなど工夫した。当日の発表では、準備の甲斐あってスムーズに発表を進め、想定通りの発表時間で終えることができた。しかしながら、質疑応答では英語での質問に対して、質問の意図を理解することはできたものの、返答にやや詰まってしまい、英語力の不足を痛感した。今後の学会でも、ポスター発表などで英語での説明が求められることも考えられるので、英語でのディスカッションができる英語力を身に着けられるよう努力したい。
また、初めて香港の街並みを見てみて、都市部では高層ビルが立ち並んでおり、地震の少ない土地柄が表れていると感じた。また、高架橋や複雑なジャンクションが多く、都市が急速に発展した様子が感じられた。都市部から少し離れると、島同士をつなぐ長大橋がいくつも存在しており、平行ケーブルなどの八木研が研究対象にしている構造物を観察する良い機会になった。



