第28回風工学シンポジウムで発表しました

2024年12月2日~4日に東京大学生産技術研究所コンベンションホールを現地会場とするハイブリッド形式で標記の講演会が開催され,研究室からは学生1名が発表しました.以下に発表した学生の感想を紹介します.

A student from our laboratory gave presentations at a conference, which was held in a hybrid format with the convention hall of Insutitute of Industrial Science, The University of Tokyo as the on-site venue from December 2 to 4, 2024. Here are some comments from the students.


室田 郁人
近接した2円柱で構成される通信ケーブルの風応答特性の評価および応答解析手法の検討

今回の学会は,3ヶ月に及ぶ学会ラッシュの集大成という位置付けで臨み,結果的に満足のいく発表をすることができた.と言いつつも,今までの学会では感じなかった緊張を味わった.その緊張の原因は,本学会の専門性の高さからくる不安だった.本学会は,環境・建築・電気など,様々な分野を専門とする方々が参加する一方で,その全員が「風工学」の観点から研究対象にアプローチするという点で共通していた.そのため,質疑応答で飛び交う会話はどれも専門性が高く,他講演者の質疑応答時には私は会話についていくのに必死だった.様々な発表を聞くたびに緊張感が高まるばかりだったが,練習の成果を出すだけだと頭の中を「みなぎる自信」に切り替え発表に臨んだ.結果的に,聴衆に「伝える」ことを意識した話し方ができ,質疑応答に関しても自分の考えを漏れなく伝えられ,さらには今後の研究の方向性について知見が深まる機会となった.他講演者の発表から学ぶことも多く,特にスライド作成には発展の余地が大いにあると痛感した.自分にとっては当たり前だと思う事柄でも聴衆が理解に苦しむ場合があり,その逆に,基礎から説明しすぎると「釈迦に説法」状態になる場合もある.その線引きを上手く行ったスライドが様々な発表で散見され,私自身も,今後は参加する学会の専門性の高さ等を鑑みた発表準備をしようと心に決めた.

改めてだが,本学会で,私の怒涛の学会期間に終止符が打たれた.遠方の地に足を運ぶことの楽しさはさることながら,研究成果を交流することはあまりにも有意義な経験だった.あえて崩した表現をするなら,「参加できてよかった」と強く思う.発表準備の過程で自分の研究を見つめ直すきっかけになり,さらには,他講演者の発表を聞くことで自身の研究活動へのモチベーションが強く駆り立てられた.この気持ちを忘れず,満足のいく修士論文を執筆できるよう,最後まで力強く走り抜けることをここに誓いたい. 最後に,めちゃくちゃ世話のかかる私に寄り添い続けてくれた先生方や,一緒にいてめちゃくちゃ楽しい研究室の学生たちをはじめ,査読付き論文の執筆や発表練習で自分事のように尽力してくださった多くの方々に感謝の意を表します.ありがとうございました!

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