KKHTCNNシンポジウム@中国で発表しました

2024年11月19日~22日の旅程で中国の上海を訪れ,同済大学で開催されたThe 35th KKHTCNN Symposium on Civil Engineeringにて,学生4名が研究発表を行いました.初めての国際会議という状況の中,反省点もありながらも無事に(?)発表・質疑応答を終えることができました.

Four students visited Shanghai (China) from November 19 to 22, 2024, to present their research in the 35th KKHTCNN Symposium on Civil Engineering held at Tongji University. It was the first time for the students to attend an international conference. The presentation and Q&A session were successfully completed, although there were some points to reflect on.


Runze XU
Interactions of Different Vortices on Flow-Induced Vibration of Bluff Body

The presentation itself was well-finished, but I think there are still many parts that can be done better including the logic of slide content and language organization of the presentation. Slide design, such as the layout of data and figures, can also be improved after listening to others’ presentations. And because it was my first time attending a professional conference, being nervous was inevitable, which needs more exercise in the future. During the conference, some other presentations gave me a deep impression. For instance, in the presentation made by Prof. XXXX, he noticed that the stability of the masonry structure highly depends on the existence of the slab. The modeling method of masonry material also needs to be considered comprehensively. What’s more, I know that the Bayesian model can be used to evaluate the reliability of bridge structures from the presentation of Mr. YYYY and Mr. ZZZZ. I learned much knowledge related to bridge engineering and technology which is strange to me. I hope to have more opportunities to broaden my horizons in the future.

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梶山 千穂
Evaluation of Density of Accreted Snow on Structures Using a Low-Temperature Wind Tunnel

初めての英語での発表であった.発表の直前は緊張で昼食を食べることができなかった.発表が始まって少し緊張がほぐれたが,質疑応答に入り,英語が聞き取れず頭が真っ白になった.座長をしていた先生方のフォローもあり,質問内容は理解することができたが,英語で説明することができず,大失敗に終わってしまった.発表自体は直前に発表時間が伸びたこともあり,少し短くなってしまったが,抑揚をつけて話すことや説明している箇所をレーザーポインターで示しながら話すこと,聞く人の方を見ながら話すことなど,ただ読むだけの発表にならないように意識して発表することができた.他の参加者の発表を聞いて,図や写真が多く用いられていることが印象的であった.自分も視覚的にわかりやすいスライドを作成するように心がけていたが,研究のフローチャートや研究の位置づけを示すなど,聞き手が研究の全体像を把握しやすい工夫がなされており,聞いていて非常にわかりやすいと感じた.今後,学生のうちはこのような対外的な発表を行う機会はないかもしれないが,学内での発表や社会人になって学会等に参加した際には参考にしたいと思う.

また,今回のシンポジウムでは他国の学生と交流する機会や文化の違いを知る機会を多くいただいた.特に夕食の際にはたわいもない会話で盛り上がった.英語力のなさからうまく言葉で伝えられないことが多く,非常に悔しい思いをしたため,英語力の向上に努めたいと思う.食事はローカルな料理から本格的な中華料理まで幅広くいただいた.日本では見ることのない食材や味付けに出会い,中国の食文化に触れることができた.さらに,同済大学の風洞施設を見学する機会もいただいた.高さ2m,横幅は約15mもある巨大な風洞施設の中に橋梁の縮尺模型が置かれており,その大きさに驚いた.京都大学の風洞施設では桁や主塔など橋梁のパーツごとの縮尺模型を設置して実験を行っているため,橋梁全体の模型を設置しているところは見たことがなかった.橋梁全体の耐風性や挙動を把握できるという点は非常に興味深く,また,橋梁好きの私にとって橋梁模型を扱えるということは非常に羨ましかった.

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羽田野 太佑
Study on the Effects of Handrails on Vortex-Induced Vibration in a Vertically Symmetrical Cross Section

土木全国大会に引き続き,今回で2回目の学会参加となった.前回に比べて緊張は和らいでいたものの,国際学会の発表や質疑応答がどのように進むのかが予測できず,若干の不安を抱えて臨んだ.当日は他の研究室や他大学の発表を聴講し,どの発表者も抑揚をつけて聞き取りやすく発表しており,質疑応答でも質問の意図を的確に汲み取って回答している姿に感銘を受けた.自分もその流れに乗れるだろうと楽観的に考えていたが,それは甘かった.発表については練習を重ねた成果もあり,これまでで最も良い出来であったと感じた.しかし,発表に満足してしまい,質疑応答では質問の意図を的確に把握できず,十分な回答ができなかった.この経験を踏まえ,今後は発表後にも気を抜かないことを心がけるとともに,語学力をさらに高めて海外や国内の他の学会にも臨みたい. また,発表以外にも多くの学びがあった.同済大学の風洞実験室を見学した際には,その設備の規模に圧倒された.設備の大きさにより,橋を複数スパンで再現して実験が行われている様子は新鮮であった.また,現地の学生との交流を通じて,京都大学の研究論文が知られていることを知り,アカデミック分野でのつながりの重要性を実感した.今回の学会を通じ,さらに視野を広げるとともに,機会があれば,国際学会に参加したいと強く思った.

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室田 郁人
Wind Response Characteristics and Response Amplitude Evaluation of Self-Supporting Communication Cables

今回は私にとって初めての国際学会で,言わずもがな,英語での研究発表も初めてだった.学会や就活を経験して発表慣れしているという慢心が当時少しあったが,実際はそれほど甘くなかった.まず,参加者の発表の質の高さが私を苦しめた.英語を流暢に話す力はさることながら,表現力の高さから,彼らが自身の発表時間を非常に楽しんでいるようにさえ見えた.惹きつけられた.魅せられた.同時に,自分の発表のハードルを徐々に上げている自分自身がいた.練習してきたものを発揮するだけだと思っていたので緊張はなかったが,いざ自分の番になり発表が始まると,普段の日本語での発表とは違い,抑揚の「よ」の字もない淡白な説明となった.その結果,聴衆の一部を置いてけぼりにしてしまったかもしれない.発表が淡白になった原因としては,他参加者の英語の流暢さに圧倒されて,英語力で見劣りされたくない気持ちが沸き立ち,表現の正確性にばかり気を取られていたためだと今では思う.今後への改善としては,正確性よりも「伝える」ことに重きを置いた発表を心がけることが重要だと痛感している.一方で質疑応答では,拙い英語ではありながら私が伝えたい内容はすべて言い切れたため,満足のいく出来だったと思う.

学会後の夕食では,現地の食事を楽しみながら,様々な学生と交流した.交流を通して,他研究室での研究内容や雰囲気について知ることができ,ただただ「楽しい」時間だった.さらに,現地の大学にある風洞設備を見学する機会もいただいた.特に,主塔等を含めた橋梁構造全体に対して風応答を計測する風洞設備には言葉を失った.自研究室とは違うアプローチで風応答を計測する実験手法が新鮮で,加えてセッティング技術も圧巻だった.見学の際に設置されていた模型は,周辺機器も含めて設置に3週間ほどかかったとお聞きし,多大な努力の賜物だと身に染みて感じた.学会以外においても,中国に滞在した四日間は刺激的なものだった.本場の中華料理.パンダ土産で埋め尽くされた店々.ライトでピッカピカの中心街.決済アプリ一つで何でも買えちゃう文化...日本との違いを肌で感じるのが面白かったのと同時に,海外でのコミュニケーションをより円滑に行うために英語力を今後さらに向上させることを心に決めた.

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