令和6年度土木学会全国大会第79回年次学術講演会で発表しました
2024年9月5日~6日に東北大学川内キャンパスで標記の講演会が開催され,研究室からは学生3名が発表しました.学生にとっては初めての対外発表の機会でした.以下に発表した学生の感想を紹介します.
The above-mentioned conference was held on September 5-6, 2024, at Kawauchi Campus of Tohoku University, and three students from our laboratory gave presentations. This was the first time for the students to make a presentation outside the university. Here are some comments from the students who presented at the conference.
羽田野 太佑
上下対称断面における高欄がたわみ渦励振に及ぼす影響に関する研究
初めて土木学会全国大会に参加し,全国の技術者の方々が集まる場で多くの学びを得ることができました.初めての発表ということもあり緊張しましたが,全体を通して非常に楽しむことができたと思います.他の参加者の発表を聞く中で,現在実用化されている工学技術が,基礎研究の積み重ねによって成り立っていることを改めて実感しました.また,大学の先生方や企業の方々の発表を通して,プレゼンテーションスキルの高さを感じ,いつか自分も同じようなクオリティーで発表できるようになりたいと思いました.7分という短い時間で内容を伝えるのは難しいと感じましたが,わかりやすいなと感じた発表者はスライドや説明を最小限に抑えつつ,適度なスピードで情報を伝えていることに気づき,発表の仕方の重要さを改めて認識しました.どの方の発表もとても興味深く,非常に充実していました.学会の面白さ実感したので,今後も機会があれば積極的に挑戦していきたいと思います.
春名 健太郎
低温風洞における雪粒子の衝突速度・角度に応じた着雪率評価方法の検討
初めての学会発表ということで少し緊張したが,今回の個人的な目標は「学会の雰囲気を肌で感じるとともに,雰囲気に飲まれずいつも通り発表する」ことだったので,ミスやトラブルなく発表を終われたことに関しては目標を達成できたと思う.これからはより良い発表ができるよう,今回の反省や,他者の発表を参考に発表の質を高めていきたい.また今回の学会発表で印象的だったのが,タームが終わるごとに研究者同士で和やかに話している所だ.学会発表は自身の研究成果を報告するだけでなく,同一分野の研究者の交流の場としても重要や役割を果たすのだと実感した.今後の学会では,私も積極的に他大学の学生と交流していきたい.
室田 郁人
近接2円柱のギャロッピング不安定性における準定常理論の適用性に関する研究
対外的な学会発表は初めてだったが,最善を尽くせたと思う.特に発表の際,聴衆に「伝える」ことを意識した.以前のゼミ発表では文を読み上げることにばかり集中していたが,今回の発表では,聴衆の目を見て抑揚もつけながら説明することができたと思う.今後の学会発表でもこの心構えを忘れずに取り組み,さらに今回得た改善点を踏まえて発表の質をより高めたい.また,他者の発表を聞くことで多くの知見を吸収した機会ともなった.特に,洋上風車基礎や斜張橋などの対象に関する研究報告を企業の方々から聞き,土木工学と実用の絡まりを強く実感し,今後の自身の研究への大きなモチベーションが湧きあがった.今後は,成果を他者に伝えたいと思えるよう真摯に研究活動に取り組み,学会発表の機会を活かして成果の交流を積極的に進めたい.