東神戸大橋と阪神高速震災資料保管庫の見学に行ってきました

2024年6月19日に標記の見学に行ってきました.東神戸大橋は大変美しい景観を持つ地域のランドマークであると同時に,主塔の隅切やケーブルの平行突起など,風工学の観点でも大変に興味深い橋梁です.また,震災資料保管庫は阪神・淡路大震災で被災した構造物の一部を保・展示している施設で,震災後に生まれた学生たちも強烈な印象を受けていました.お忙しところご案内くださった阪神高速道路の皆様には厚くお礼申し上げます.

On June 19, 2024, we visited the above-mentioned bridge and museum. The Higashi Kobe Bridge is not only a landmark with beautiful scenery, but also a very interesting bridge from the viewpoint of wind engineering, with its corner-cut on the main towers and parallel protrusions on the cables. The Earthquake Museum, which preserves and displays some of the structures damaged in the Great Hanshin-Awaji Earthquake, left a strong impression on the students who were born after the earthquake. We would like to express our sincere thanks to Hanshin Expressway Company Limited.


Zhen WANG

I was impressed by the visit to the Higashi-Kobe Bridge. When I saw the aerodynamic countermeasures that I had previously read in thesis being implemented on a real bridge, it gave me a deep appreciation of the significance of wind engineering research.

I was deeply shocked by the experience of visiting the Earthquake Museum. Through an array of authentic materials, photos, videos, and simulated displays, the museum offers a detailed account of the devastating 1995 Hanshin Earthquake and the subsequent reconstruction efforts. It made me feel the powerful destructive force of the earthquake. In addition, the innovative measures proposed to mitigate the effects of the earthquake gave me a profound appreciation for the ingenuity of engineers.

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梶山 千穂

この度は東神戸大橋・震災資料保管庫の見学をさせていただきありがとうございました。長大橋を袂から見上げる経験はなかなかできないため,今回高さ150mもある東神戸大橋を間近で見学しその大きさに圧倒されました。さらに、東神戸大橋が風洞実験による耐風性の検討がなされた上で設計されたことや主塔の隅切りや白色のポリエチレン被覆が施されたケーブルなど東神戸大橋が先駆けであることを知り、研究成果が詰まった構造物であると感じました。私は隅切りやケーブルとは直接的に関係のない研究をしていますが、同じ耐風性の検討という点では自身の研究と通じるため、実際に研究結果が構造物の安全性向上につながっていることがわかり研究意欲を高めることができました。

震災資料保管庫の見学では、私自身保管庫の見学をさせていただくのは2回目なのですが、実際に被災した構造物を目の当たりにして阪神淡路大震災がいかに威力の大きいものだったのかを実感し、恐怖を感じました。また、当時の橋梁にはピルツ式橋脚や段落としなど現在ではあまり適用されていない形式が取られていたことを知り、この被災経験を悲惨な出来事として終わらせるのではなく、その後の教訓として橋梁の設計に生かされていることがわかりました。今回の見学で得た知見を今後の研究活動や就職して土木技術者として働く際に生かしていければと思います。

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片山 理貴

この度は東神戸大橋見学の機会を頂き,ありがとうございました.主塔部の隅切り形状など,研究において学術的に検討している内容が実務に利用されているところを見ることができ,研究へのモチベーションが上がりました.また,耐風耐震といった安全性だけではなく,建設・維持費等のコスト面や,神戸の景観に合うデザイン面も深く検討されていることを知り,土木構造物の建設・維持管理の奥深さを知ることができました.震災資料保管庫では,実際に被害にあった構造物の変形の様子を見ることができ,土木技術者がいかに我々の生活を支えているかを実感しました.社会人になってからも,人々の生活を支えているという使命感を感じて励もうと思います.

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下部 開成

この度は,東神戸大橋の見学および震災資料保管庫の見学という貴重な機会をいただき,ありがとうございました.私は研究室に所属して以来,矩形断面の隅切りとギャロッピングの発現の関係について研究しており,卒業論文にも,隅切りが導入されている橋の一例として,東神戸大橋を挙げさせていただきました.そのため,今回主塔に隅切りが与えられている様子を実際に目の当たりにすることができ,非常に感銘を受けました. 私は阪神淡路大震災で被災した両親のもと,兵庫県で生まれ育ったため,幼少期から当時の話を聞いていました.しかし,震災資料保管庫の見学により,インフラを支える土木技術者の視点で感じる震災の恐ろしさを,初めて知ることができました.また,災害を受けて技術が発展してきた背景を学ぶことができました.今回の訪問を通して,研究と実構造物の安全性の繋がりを感じ,今後の研究に対する意欲がさらに高まりました.

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山川 裕暉

東神戸大橋と震災資料保管庫を見学させていただき、ありがとうございました。本見学を通して、主に耐風性と耐震性について学ぶことが出来ました。耐風性については、東神戸大橋の平行突起付ケーブルと主塔の隅切りを間近からみることができ、研究が実務において活かされていることを感じることができました。耐震性については、震災資料保管庫で震災時に被害を受けた構造物をみることができ、自然の恐ろしさを再認識しました。また、近年の耐震、免震技術について、模型を用いて視覚的に説明していただきました。技術が自然災害の被害を抑えることを実感し、研究が日々の生活を支えていることを実感しました。今後は、社会に貢献できるよう、研究活動を励みたいと思います。

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河邊 宏紀

この度は、東神戸大橋の見学という貴重な機会を設けていただき、ありがとうございました。隅切り技術によって風による振動を制御している実例を目の当たりにし、風工学の研究が長大橋の安全性向上に寄与していることを肌で感じました。また、積層ゴムとケーブルを組み合わせた高度な免震技術が搭載されていることを知り、巨大地震から人々の命を守るという強い使命感を持って設計された偉大な橋であると実感しました。震災資料保管庫では、変形した構造物の様子から地震災害の恐ろしさが見て取れました。しかし、災害の記録を残すだけでなく、そこから教訓を得て、揺れを抑える橋梁設計の考案や新たな免震技術の開発などに生かされていることを知りました。今回の見学を通して、土木技術者として活躍するうえで必要となる知識や考え方を多く学ばせていただきました。将来、橋梁分野において少しでも貢献できるように、今後の研究活動に尽力したいと思います。

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羽田野 太佑

この度は東神戸大橋と震災資料保管庫の見学の機会を頂きありがとうございました.まずは,橋の巨大な構造や耐風や耐震の設計を実際に見ることができ感動しました.東神戸大橋に採用されている耐風の設計に,主塔の隅切り構造やケーブルの平行突起など普段身近に見聞する内容が使われていると知り,改めて研究の大切さを実感しました.また,普段実験室で行っている研究が,巨大な構造物に再現され,人々の安全性を守っているというところで,研究に対し身が引き締まる思いを感じました.震災資料保管庫の見学では,阪神・淡路大震災の被災データや建築物の倒壊原因に関する情報が保存されており、自然の持つエネルギーの大きさに驚きました.また,耐風や耐震を含め,様々な観点から防災対策を施していると知ることができ,改めて土木工学の重要性を認識しました.この見学で学んだことを今後の研究生活に生かして行きたいと思います.

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春名 健太郎

この度は東神戸大橋および震災資料保管庫の見学という貴重な機会をいただき,ありがとうございました.東神戸大橋に施されている隅切形状やケーブルの形状を間近で見ることで,研究が実際の橋に生かされていることを実感しました.また,震災資料保管庫では展示されている構造物の破損状況などを丁寧に説明していただきました.私は西宮で生まれ育ったこともあり小さい頃から震災学習を受けてきましたが,土木工学の知識がついた状態で改めて説明を受けると,今までにはない考え方や発見があるとともに,設計や施工の難しさも感じました.今後は,今回得た知見や経験を,研究に生かしていければと思います.

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室田 郁人

この度は、東神戸大橋および震災資料保管庫の見学をさせていただきありがとうございました。東神戸大橋では、六甲おろしや浜風という地域特有の性質を考慮し、様々な耐風設計が組まれていることを学ぶことができました。特に、ケーブルの耐風性を研究する私にとって、真円ではない工夫されたケーブル断面が印象的であり、それを実際に見ることができたのは非常に刺激的でした。同時に、今後の研究への意欲が燃え上がりました。震災資料保管庫では、兵庫県南部地震と阪神高速道路株式会社の歩みを学ぶことができました。特に、桁橋の支点部での変形など、本来硬いはずの物体をも曲げてしまう地震動の威力を肌で感じました。自然災害の激甚化も相まって、起きうる災害すべてに耐えられる構造物の実現は難しいかもしれません。そのため、全く壊れない設計ではなく、部分的に弱くしてエネルギー吸収を促す設計など、被害を最小限にする考えの有用性に気付かされました。

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山口 宗一郎

先日は東神戸大橋と震災資料保管庫を見学できる貴重な機会をいただき,ありがとうございました.その規模とデザインから,神戸のシンボルとして立つ姿は圧巻でした.そして,そこにはデザイン性を残したまま,耐風性・耐震性を維持する技術者の努力があることを知り,憧れがより強くなりました. 耐風性においては,軸並行突起付ケーブルや隅切り形状といった,私たちにも関連する研究の成果が実際に使われており,私たちの研究の意義を再認識することができました.震災資料保管庫では,損傷した実物がそのままの姿で残っており,自然災害の破壊力を肌で感じました.被害の詳細やそれに至った原因を理解したうえで,教訓としてできた新たな技術を聞くと,経験を活かすことの重要性を感じました.また,今後の研究生活においても,なんのためにするのか目的意識を持って取り組もうと思います.

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原 紗理

この度は東神戸大橋および震災資料保管庫を見学させていただきまして,誠にありがとうございました.研究背景から,研究・実験の内容そして実際に研究成果を活用している建造物の全てを直接お聞きすること,拝見することができ,非常に貴重な経験であったと感じています.特に感心した点といたしましては,ご説明いただきました東神戸大橋のデザインについてでした.正直なところ,橋の要素として安全性の他にデザイン性というものが必要であるのかと懐疑的になったこともありました.しかし今回の見学を通して,改めて橋梁をはじめあらゆる構造物が街を作ること,そしてその街のシンボルとなり拠り所となるということを実感し,その一環としてデザインというのは非常に重要になっていると思いました.

また,震災資料保管庫では阪神・淡路大震災によりどのように橋梁や高架橋が崩壊したのかを実物を拝見しながら,詳しく説明していただきました.まるで紙が破れたように破断している鋼材が衝撃的でした.説明には今では採用されていないような当時の設計方法や,災害後の耐震に向けた新たな策略なども含まれており非常に勉強になりました.自然災害の恐ろしさと同時にそれに立ち向かう方々の卓越した技術や努力を身に染みて感じ,自身も将来には土木技術者として貢献したいと強く思いました.

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堀江 里咲

昨日は貴重な機会をいただきどうもありがとうございました.何か尋ねても気さくにお話ししてくださって,自動車公害や土地がないことから陸に道は作れなかったことや,海は当時フェリー等を通さなくてはいけなかったことをお聞きしました.そのような難しい状況で,風や景観などの課題もある中で,日本初の耐風技術や免震技術を用いて橋をかけ,道を通したことにとてもロマンを感じました.またそれを可能にした研究や実験の重要性もわかりました.震災資料保管庫では,座屈した鋼材などから地震の大きなエネルギーを感じ,そこで起こった大規模な破壊を推し量ることができました.復興が第一である時に破壊した構造物を保管しておくのは簡単なことではなく,震災を知らない私がそれを見れたのはとても貴重な経験だと思います.残された資料から教訓をしっかり学ばなくてはいけないと感じます.

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松本 龍輝

この度は東神戸大橋・震災資料保管庫の見学という貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。耐風性向上のための隅切構造や平行突起ケーブルが実際に用いられているところを間近で見ることができて、これからの学習や研究への意欲が高まりました。また、震災資料保管庫では震災で大きく破損した構造物を目の当たりにして、震災の威力の大きさに圧倒されました。今回の経験を通して、構造設計によって構造物のふるまいが大きく変わることを改めて実感し、大変勉強になりました。ありがとうございました。

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