KKHTCNNシンポジウム@タイで発表しました

2023年11月21日~27日の旅程でタイのパタヤを訪れ,Amari Pattayaで開催されたThe 34th KKHTCNN Symposium on Civil Engineeringにて,M1の学生4名が研究発表を行いました.初めての国際会議,または学生によっては初めての海外渡航という状況の中,反省点もありながらも無事に(?)発表・質疑応答を終えることができました.空いた時間にはバンコクで橋梁見学を行うなど,充実した海外出張となりました.

Four M1 students visited Pattaya (Thailand) from November 21 to 27, 2023, to present their research in the 34th KKHTCNN Symposium on Civil Engineering held at Amari Pattaya. It was the first time for the students to attend an international conference, and for some students, it was their first trip abroad. The presentation and Q&A session were successfully completed, although there were some points to reflect on. The trip was a fulfilling experience for the students, including the visits to a bridge site in Bangkoke, together with the presentation experience.


片山 理貴
Evaluation of amplitude of rectangular cylinder with a side ratio of 2 based on aerodynamic force considering relative angular velocity of attack

初の英語での発表だった.練習では時間ギリギリに終わる予定だったが,本番では少し時間が余った.一番心配していた質疑応答はなんとかなったが,単語と単語の音節をもう少し切って話したほうが良かった,と八木先生から発表後にご指摘をいただいた.確かに今回は時間を意識しすぎて,早口になりすぎたと反省した.英語で話す機会は今後社会人になっても増えていくと思うので伝えることを意識しようと思う.一方で,卒論発表,土木全国大会と発表の経験を経る中で徐々に緊張感はほぐれ,自然体で話せるようになってきていることは進歩を感じた.また,一番心配だった質疑応答だが,発表内容の流れを確認する質問をいただいた.内容そのものに対するものではなかったが,客観的にこの自分の発表を聞くとどの点で疑問が残るのかということを知る機会となった.流れに関しては,他大学の人は最初に発表全体のアウトラインを話すという手順を踏んでいたため,今後このような対外的な機会があれば,そのスライドを追加し,聞き手が全体像をつかみやすい発表をしたいと思った.

他の大学の方の発表を聴講し,発表スライドに動画を挿入することの大切さを実感した.特に本学会のような直接的に研究分野が同じではない人に対して発表する際は,どのような対象物,実験・解析手法かということを短い導入の時間でイメージしてもらう必要がある.それを踏まえて,発表スライドに動画が含まれている方の発表は,「何をしているか」ということが非常にわかりやすく,理解しやすかった.自分の持つイメージが相手にはないことを念頭に置きつつ,伝えることを意識して発表をしたいと感じた.

学会当日のバンケットでは,タイの民族舞踊や先生方のスピーチを聞きながら夕食を食べた.特に,2日目の各大学での写真撮影では,ポージングや掛け声などその国によって特色のある撮影がされ,国際学会にきたことを実感した.最後には,花火が海岸線沿いであがり,現地のお祭りの空気感を味わうことができた.

また学会発表に先立ち,現地の橋梁や都市計画についてフィールド調査を行った.主にバンコク北西部に位置するラマ8世橋の見学と,その周辺の水上村の調査を行った.市内の真ん中に大きなチャオプラヤ川が流れるバンコクは,その川から派生した小さい川がたくさんあった.その川辺には木でできた家が連なっていたが,彼らの生活の移動手段は船のようだった.一番衝撃的だったことは,川と川が交差する場所で,川の名前が書かれた看板が立っており,まさに道路の交差点のようになっていたことだ.これはれっきとしたインフラ設備であることを決定づけることであった.

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下部 開成
Relationship between changes in vortex shedding characteristics and aerodynamic instability due to different corner shapes of rectangular cylinder

初冬の日本から残暑のタイへ。清潔で有名な日本において幼少期からお腹が弱かった私は、家族一同にタイでの食事や水を心配される中、タイでの生活が始まった。あらかじめ病院でもらった6種類の薬を携帯し万全の状態を期していたため、入国から3日間はなんの症状もなかった。しかし発表当日の朝、緊張からかみるみる腹痛が始まり、これまでの3日間が嘘のように決壊した。そんな最悪の状況の中発表が始まった。いうまでもなく、今までの発表の中で一番緊張していた。ゼミの発表練習で英語がわかりにくいという指摘を受けてしまっていたため、滞在期間中に何度も何度も発表練習をし、緊張をしていた中でも、うまく発表することができた。だが、発表練習ばかりに気を取られ、質疑応答である程度どんなことを聞かれるかの想定まではしておらず、質疑応答で難しい表現をしようとして英単語が出てこず、大失敗してしまった。聞かれた内容に関しては本当に様々な学会で聞かれる簡単な質問だったため、難しい表現をしようとせず、簡単な英語で何とか説明すればよかったと、とても後悔した。スライドに関しても、かなりアップデートすることができたが、まだまだ本題に入る前の前半部分が長すぎるため、もっと時間配分にこだわりたい。他大学の発表者も含めて、スライドに関しては、●●研の人たちのものが圧倒的に見やすかった。これは一見複雑なスライドでも、現在説明している箇所以外は透かすなどの工夫をしているためだと思った。見習うべきであり、八木研に持ち帰って後輩の中間発表に反映するべきだと感じた。発表後は緊張から解放されたせいか、これまでの人生で一番といっていいほどぼーっとしながら過ごしていた。結局残りの3日間も含めて、お腹を壊したのは発表当日の朝の一回のみだった。自分のお腹の緊張への弱さを再認識するとともに、一抹の不安もないほど万全の準備をして発表に臨めるようにしたいと強く思った。初めてのアジア、初めての英語での発表など、一生に残る経験をすることができた。

タイでの生活は初日から驚くことばかりだった.まずは空港から現地調査を行うために訪れたバンコクに向かう途中の構造物が,どれも日本の建物と比較して断面辺長比が非常に小さいということだ.これはタイでは地震が少ないためであると考えられるが,日本から来た私にとっては心配になるレベルであった.しかし,タイは想像以上に発展しており,市内には鉄道網が張り巡らされ,空港からバンコクの中心地に至るまで超高層ビルが立ち並んでいた.東南アジアなので物価も安いだろうと考えていたが,思ったよりも日本と変わらなかったのも,タイが発展し日本に追いついてきている証拠だと思う.まだまだ歩道がデコボコで歩きにくかったり,高層ビルの裏が廃墟まみれだったりするところに発展の余地は感じるが,10年としないうちに追いつかれるような気がした.タイの発展した部分だけでなく,古き良き文化も感じることができた.それは河川の交通網である.古くからチャオプラヤ川とともに発展してきたバンコク市民にとっては,現在も船での移動が市民の足となっていると感じた.私も実際に船でチャオプラヤ川を移動したが,川沿いの建物は,正面が道路側ではなく川側を向いていたり,桟橋が至るところに用意されていたりしていて,川を移動して買い物がしやすそうだと感じた.

食事に関しては,胃腸が弱くかつ,辛い食べ物が苦手な私にとっては,試練の日々だった.学会で用意されたご飯は,朝ごはんこそ欧米のビュッフェスタイルだったものの,お昼ごはんの選択肢はほとんどがスパイシーな食べ物であり,ほぼ毎日辛くない同じ食べ物を食べ続けることになった.日本の食事のありがたみを感じ,一生日本で過ごしたいと思った.しかし,タイではハラル料理を提供するレストランが多いという良さがあった.留学生の友人と1週間過ごすことで,気づくことができた.様々な国の人が訪れる観光大国の日本も,見習うべきだと思った.

以上のように,発表からタイの街並み,食事に至るまで,刺激になることばかりの長いようで短い充実した1週間を過ごすことができた.このような貴重な経験をさせてくれた大学に感謝し,来年以降も後輩が同じ経験ができるよう学会の準備を手助けしたいと思った.

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山川 裕暉
Study on modeling of handrails with porous media to evaluate torsional flutter

今回の学会に参加し、感じたことは主に2点ある。1点目は、自身の発表について、英語で伝わりやすいように工夫することが重要だと感じた。発表と質疑応答は、すべて英語で行われ、また、自身の分野から離れている人にわかりやく伝える必要があった。そのため、発表資料の準備段階では、以前の学会よりも導入部分をわかりやすくし、また、簡単な英語表現を用いた。発表については、自身の発音では心もとないため、発言は資料中の言葉を用いるように意識した。2点目は、ほかの参加者の発表を見て、自身の発表の改善点を知れた。話す際の体の向きや視線等において、改善可能だと感じた。発表が上手な人は、周りを見渡しつつも、重要な点で抑揚をつけるなどの工夫が見られた。今後は、上記の点を意識し、よりよい発表に努めたい。

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Omar Marey
Effect of placing surface spiral protuberances on the drag crisis in a circular cylinder

First of all, about my presentation, I think I did well in the presentation. I have tried to make the slides easier to understand within the context of research while not missing the important details of the storyline. I have tried to make the presentation engaging with some animations, body movement, and eye contact with the audience. Definitely it was a fruitful experience where I have tried to improve my presentation skills.

Secondly, the conference itself was much more interesting and helped me gain a lot of knowledge. By listening to many presenters from different universities, working on different topics in civil engineering made me aware of the topics I need to study more. For example, I found that I don’t have enough knowledge in the field of design of concrete and steel structures which seemed to be well studied in universities such as in Hong Kong and National Taiwan University. Even though it might not be related much to my field which is wind and bridge engineering, I want to work as a design consultant after graduation so I need to have knowledge in these fields to be able to communicate with engineers from other disciplines. In addition, other presentations made me aware of how wide the field of civil engineering is and that there are many parts where an engineer can be creative. Also, I have been introduced to many research methodologies and analysis methods of numerical and experimental data. While hearing their presentations, I have tried to take notes of the new things I am learning and tried to ask a few questions to the presenters to clarify some points. I am looking forward to join another international conference where I can increase my social network and international connections and gain more knowledge and experience.

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