第27回風工学シンポジウムで発表しました

2022年12月5日~7日に土木学会講堂を現地会場とするハイブリッド形式で標記の講演会が開催され,研究室からは学生2名が発表しました.この2名にとっては初めての遠征での発表となりました.以下に発表した学生の感想を紹介します.

Two students from our laboratory gave presentations at the conference, which was held in a hybrid format with the JSCE auditorium as the on-site venue from December 5 to 7, 2022. This was the first time for these two students to present on an expedition. Here are some comments from the students.


髙田 篤史

発表は自分ではかなり緊張して顔がこわばっていたように思うが,八木先生にいい発表だったと言っていただけた.野口先生にはもう少し明るく発表してもよいかもとアドバイスを頂けた.まったくもってその通りだと思ったが,過度に緊張してしまうたちなので今後できる限り善処していこうと思った.質疑対応は,何度か頂いたことのある質問もあったため,比較的スムーズにできたと思うが,緊張のしすぎで一部説明を忘れていた点や説明が重複してしまった点などはまだまだ改善の余地があると感じた.これまで対面での発表は1回しか経験がなかったので,やはり人の前に立つと普段より緊張したが,発表者ツールに頼らない発表は少し趣が違い,詰まってもむしろ焦ることはなかった.メモはむしろない方が精神衛生上よいのかもしれないことに気づいた.

今回はほかの発表についても得ることが多い学会であった.すべての発表を聴講できたこともあるが,企業の方,研究者やほかの大学の教授の発表が多く,発表方法だけでなく研究内容に関してもおもしろいものが多く聞きやすい発表が多かった.その中で●●さんの発表は発表方法,研究内容共にとても面白かった.スライドにポップなイラストを差し込むことで硬すぎず分かりやすい発表になっているように感じた.また,緊張もあまりしていないようで場数の違いを見たようにも感じた.研究内容は屋外での風速とそれに伴う不快度についてであり,馴染みのある内容であったので非常に聞きやすい発表であった.また,ほかにも室内での人体の快適性について発表している方もおり,風工学という分野の中に構造物に対する風の評価だけでなく人体に対する評価もあることに対し驚いた.人体への影響は大学などでの研究というより,家電などのメーカーの方も多く取り組んでいそうであるとも感じ,実は就職先の選択肢は想像以上に広かったのではないかとも思った.

全体を通して,比較的近い研究分野の方の発表を多く聴講することができた点,数少ない人前で発表をする経験ができた点などにおいて非常に有意義な学会参加であったと感じた.残り少ない学生生活やこれから始まる社会人生活に活かしていきたいと思う.

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高橋 和暉

二回目の対面発表ということもあり,そこまで緊張することなく発表することが出来たかと思う.ハイブリットでの発表だったためにzoom上の共有で動画が動いているかの確認をしつつ進めたが,序盤から時計を気にしているように見えたと後から聞いた.発表後に八木先生と野口先生によく発表出来ていたと言っていただいた.発表に対する質問がたくさん出たなかでも,ぎりぎり逃げおおせて回答することが出来たような印象だった.発表内容自体が,Yanさんの博士論文の内容だったために,完全新作に近いものとなり,アブストラクトやスライドの作成と非常に困難を極めた.特に今回の発表時間が14分と時間的に十分な余裕があったために試行錯誤が多かった.

今回の学会は,風工学の分野ともありこれまでいくつか学会を経験している中でも,他の方の発表に対して比較的興味を持って聞くことができた.建築系の発表は振動現象などがそこまで出てこないことが印象的である.橋梁の耐風性の部門の発表は比較的企業のものが多く,研究成果発表というよりは実験結果を報告する発表で,検討項目が多くて感心した.

八木研として臨む学会発表としては,最後になるかと思うが,対面で発表する経験が出来て良かった.今回の経験を今後に活かしたいと思う.(今年の土木学会全国大会年次学術講演会に引き続いて,今回の風工学シンポジウムでも八木先生が運営の長をなさっていて,八木研の先生方の立場や活躍を再認識した.)

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